研修医・専攻医募集

当科の教育について/研修医・内科専門医募集

当科で扱う電解質平衡異常、血圧・体液量の評価及び管理はあらゆる内科・外科系疾患の診療の基礎であり、必須の知識です。
また、腎障害(急性腎障害;AKIおよび慢性腎臓病;CKD)は国民病であり、診療科を問わず遭遇する機会が高く、その基本的な知識の習得は極めて重要です。
さらに、慢性透析を受けている患者は30万人を超えており、併存症あるいは合併症が多く、幅広い知識が必要となりますし、急性血液浄化療法、血漿交換等の基礎を身につけることは、あらゆる疾患の診療に幅を持たせます。
腎臓・高血圧内科は透析や腎病理、電解質異常等のイメージから高度専門的で特殊な科と思われがちですが、腎臓病は糖尿病や高血圧等の全身性疾患の最終結果として発症することが多く、循環器や感染症など幅広い知識を身に付け、全身管理が求められます。
又、高齢者がメインとなるため、疾患のみならず身体・認知機能のチェックや患者の家庭・社会的背景への配慮が必要となります。このような問題を抱えた透析患者を含めたCKD患者等に対しては腎臓内科医がプライマリ・ケア医としての役割を果たす必要があります。
つまり、プライマリ・ケアに興味が高い医師たちも存在意義の高い科となります。

当科での研修は『腎臓病センター』を中心に行われます。
腎臓病センターは「腎病棟」と「血液浄化療法ユニット(血液透析16床、腹膜透析外来)」からなります。ここではあらゆる腎臓病を多角的な視野でとらえ、内科だけでなく、腎泌尿器外科医、病理医等の複数科の医師が診療科の壁を越えて協力して総合的な管理・治療を行っています。
ここでは腎臓病の急性期から慢性期、さらには末期腎不全の管理まで、腎臓医として必要な知識・技能をすべて学べます。末期腎不全管理には血液透析のみならず、腹膜透析、腎移植の3つの腎代替療法がありますが、当科はこの3つ全てを行っている全国でも希少な教育施設です。また、自宅で行う血液透析(在宅血液透析)の導入を行っている先進施設でもあります。腎移植は腎泌尿器外科と内科からなる移植チームが安全・確実な移植と長期生着を目指し、それぞれの得意分野を活かし協力体制を構築しています。

A. 初期臨床研修医を希望される方へ

当院の初期臨床研修は聖マリアンナ医科大学病院臨床研修センターが担当しています。
是非、チェックしてみて下さい。「聖マリアンナ医科大学病院臨床研修センターホームページ

初期臨床研修における当科のプログラムでは、将来あらゆる分野の内科医となるための基礎として必要な腎臓学臨床の知識・技能・態度の習得を可能とするものです。
特に、どの科に行っても必要な体液電解質代謝の基礎知識と輸液療法・利尿法、そして、腎機能障害合併症例や透析患者への基本的対応(合併症の管理、投薬)を中心に、よき臨床医となるための基礎を身に付けます。
本目的達成のため、腎病棟を中心として研修を行いますが、希望者(特に、2年目の初期研修医)には血液浄化療法ユニット(血液透析や血漿交換療法などを系統的に学びます)、コンサルト(他科からの依頼で特に、腎不全患者の周術期管理、急性腎障害、電解質異常、高血圧管理、腎移植患者の管理などを学びます)のローテーションを行うことも可能です。
特に、目的意識を持って研修を行って頂くために、達成目標志向型の研修プログラム(PDF)を策定し、その達成度を評価(PDF)し、研修最終週に診療部長と話し合う機会を設けています。
又、研修の助けとなる参考書・教科書・教育リソース(PDF)を紹介しています。

当科ではまずはチーム毎の臨床の実践から学ぶOn the jobトレーニングを重視しています。
当科の若手医師は非常に教育熱心かつ患者志向であることが誇りです。
On the jobトレーニングから多くの事が学べることを約束します。
On the jobトレーニング以外の系統的教育機会としては、毎週月・火・木のモーニングカンファ(初期研修医による新患プレゼンテーション、緊急入院患者紹介など)、毎週水・金曜日のモーニングレクチャー(後期研修医・専修医による屋根瓦式講義)が行われています。
さらに、毎週火曜日には診療部長によるチャートラウンド(カルテ回診)や病棟回診、夕方から夜には毎週、クリニカルカンファランスが行われ、症例検討や外部講師を招聘した講演会、実践的な実技とレーニング、ジャーナルクラブなどが行われています。

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B. 内科専門医研修を希望される方へ

当科の研修とは?

《新内科専門医制度に対して》

当科では新内科専門医制度に対応した研修を、聖マリアンナ医科大学病院臨床研修センターと共同で行っております。大学病院だけでなく、周辺関連施設とも連携をとり、内科専攻研修一般型・内科専攻研修Subspecialty重点型どちらにも対応できるように行っております。
以下に臨床研修センターのホームページを載せておきますので、ぜひチェックしてみてください。
「聖マリアンナ医科大学病院臨床研修センターホームページ」

 

《当科の方針》

当プログラムでは内科の総合的診療能力を持った腎臓内科医の育成を目標とし、腎臓内科のあらゆる分野について実践的診療能力とその学問的基礎を習得するトレーニングを実施しております。
また、腎臓内科の知識のみでなく、プライマリ・ケア、老年医学の基礎、良好な人間関係を構築できる能力、職業人としての態度、患者・医療スタッフとのコミュニケーション能力、生涯学習能力等医師としての重要な資質を身につけるプログラムです。
当院の内科専門研修を希望される方には内科専門研修とサブスペシャリティ専門研修を個々の方針に即して行えるようにサポートしております。以下に当院で研修中を行っている専攻医先生方のローテート例(PDF)を載せますのでご参照ください。

又、研修の助けとなる参考書・教科書・教育リソース(PDF)を紹介していますので、ご参照ください。

 

《当科の内容》

当科ではまずはチーム毎の臨床の実践から学ぶOn the jobトレーニングを重視しています。当科の指導医は非常に教育熱心かつ患者志向であることが我々の誇りです。
On the jobトレーニングから多くの事が学べることを約束します。
On the jobトレーニング以外の系統的教育機会としては、毎週月・火・木のモーニングカンファ(初期研修医による新患プレゼンテーション、緊急入院患者紹介など)、毎週水・金曜日のモーニングレクチャー(後期研修医・専修医による屋根瓦式講義)が行われています。
さらに、毎週火曜日には診療部長によるチャートラウンド(カルテ回診)や病棟回診、夕方から夜には毎週、クリニカルカンファランスが行われ、症例検討や外部講師を招聘した講演会、実践的な実技とレーニング、ジャーナルクラブなどが行われています。
外来経験としては初期研修修了後の1-2年目は初診外来を中心に、それ以上の経験者には通常外来を担って頂きます。

当研修プログラムは大学病院を中心に行っていますが、3年以上研修される場合は、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、稲城市立病院での研修を行って頂きます。
このような病院での研修は、大学病院では学べないが非常に重要な診療スタイル(症例数を多くこなす、主治医として責任を持つ、一般内科も診る)の経験を持つ上で大変に重要と考えています。
ある程度経験を積んだ希望者には専門外来の見学や担当も可能です。
病棟研修は腎病棟(透析患者の内科的合併症管理、保存期慢性腎臓病の診断・治療や患者教育、腎炎・ネフローゼの診断・治療、高血圧症など)だけでなく、血液浄化療法ユニット(血液透析や血漿交換療法などを系統的に学ぶ)、コンサルト(他科依頼、特に、腎不全患者の周術期管理、急性腎障害、電解質異常、高血圧管理、腎移植患者の管理などを学ぶ)のローテーションを行います。

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当科(大学病院)での研修の1週間のスケジュール(例)

月曜日

  • 8時―8時30分 モーニングカンファ(問題症例のレビュー)
  • その後、午前、午後 病棟・浄化・コンサルトでのOn the jobトレーニング

火曜日

  • 8時―8時15分 腎臓病センター合同カンファ(腎泌尿器外科との合同カンファ)
  • 8時15分―8時45分 医局会
  • 8時45分―10時 コンサルトチーム カルテ回診
  • 12-13時 ランチョンカンファ
  • 13-15時 病棟回診・カルテ回診(担当:柴垣教授)
  • 18時―19時30分 イブニングカンファ(症例検討会、Journal Club、講義)
  • その以外の時間帯、午前、午後 病棟・浄化・コンサルトでのOn the jobトレーニング

水曜日

  • 8時―8時30分 モーニングレクチャー(学生初期研修医向け)
  • その後、午前、午後 病棟・浄化・コンサルトでのOn the jobトレーニング

木曜日

  • 8時―8時30分 モーニングカンファ(問題症例のレビュー)
  • その後、午前、午後 病棟・浄化・コンサルトでのOn the jobトレーニング 
  • 16-17時 病理カンファ

金曜日

  • 8時―8時30分 モーニングレクチャー(学生初期研修医向け)
  • その後、午前、午後 病棟・浄化・コンサルトでのOn the jobトレーニング

当科の研修の特徴

1.腎臓内科学の臨床全般を身につけることが出来ます

電解質・酸塩基平衡異常・輸液療法、腎炎・ネフローゼ症候群、急性腎障害(AKI)、末期腎不全を含めた慢性腎臓病(CKD)、血液透析(HD)・腹膜透析(PD)を始めとする血液浄化療法、そして腎移植までの幅広い診療能力を身に付けることができます。
腎専門施設でも、ここまで幅広い領域を実践している所は稀であり、当科の最大の特徴の1つです。

2.他科コンサルテーションおよび外来診療を身に付けられます

コンサルトチームでのローテーションの他、初診外来を担当します。
コンサルトや初診外来では尿異常、高血圧、急性腎障害、体液電解質異常等のフレッシュな症例を数多く経験でき、又、腎泌尿器外科と共に腎後性腎不全・腎移植にも数多く触れることが出来ます。
又、初診外来では上級医による指導を受ける体制が整っています。

3.腎臓病診療に関するあらゆる手技を会得できます

腎生検、血液透析療法(透析カテーテル留置・ブラッド・アクセス作製やインターベンション)、腹膜透析療法(腹膜透析カテーテル挿入・抜去術、出口部作製・変更術等)、急性・特殊血液浄化療法、腎画像診断等の手技や読影を学びます。

4.幅広い視点を持ち、プライマリ・ケア、老年医学が研鑚できます

腎臓専門医としてだけではなく、内科医として総合的な視点による教育を行います。
これは、透析患者にとっては腎臓医がプライマリ・ケア医を兼ねていること、患者の多くが高齢者であることから必須のことです。
又、井戸の蛙的な独善的医療を避け、幅広い視点を持つことが期待されます。
当科には総合診療、一般内科を長く経験し、総合診療に興味を持つ先生が数多く在籍しています。
当科では腎臓以外のプロブレムも多く議論されることに驚かれると思います。関連病院の稲城市立病院では、一般内科としての研鑚を腎臓と同時に積め、外勤先には透析施設だけでなく、在宅診療施設もあります。
さらに、外部施設からの研修生が多く、違った文化を持つ人と学ぶことで、幅広い視野・視点を持つ意味で国内留学と同じ効果を得ることが出来ます。

5.豊富な教育セッションが定期的に開催されます

    1. 抄読会では論文の検索法や批判的吟味も含め学習します。症例検討会では専門家を他科・施設より招待したり、Webカンファにて多施設合同でのカンファを行っています。
      年数回の感染症専門医(埼玉医科大学総合医療センター:岡秀昭先生)による感染症カンファレンスや小池淳樹先生による腎病理カンファなどがその一例です。
      初期研修医や学生向け勉強会では後期研修医が講師となることで屋根瓦的教育が行われています。
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  1. 多職種による腎臓病教室においては、患者教育の実践と共に多職種間交流とそれぞれの役割を学習します。
    又、他診療科や他施設との合同 (Web)カンファレンスや研究会を定期的に行っています。

6.国内および海外の学会・研究会に積極的に参加していただきます

症例報告だけでなく、臨床・基礎研究の発表に関し、内容、抄録やスライド作成に至るまで指導を行います。さらに、発表者には発表者には旅費・参加費の一部が補助され、学会に行きやすい環境を整えます。

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7.研究を重点的に行う期間を設けられます

  1. 基礎研究または臨床研究を行うことにより研究方法を習得し、さらに論文を批判的に吟味する能力を養成します。
    基礎研究は当科のみならず、基礎医学の研究室(解剖学、生化学、薬理学等)と共同研究を行い、一流誌へ掲載が続いています。
    臨床研究は腎臓病・透析・移植患者における予後予測因子に関する研究や、身体・認知機能の疫学・介入研究等を行い、全国紙の新聞にも取り上げられています。
  2. 大学院課程あるいは論文作成で、学位(医学博士)を取ることが可能です。
<基礎研究の例>

・新規腎疾患バイオマーカーの開発・応用
・新規腎病態関連蛋白の同定

<臨床研究の例>

・腎移植ドナー・高齢透析・腹膜透析・保存CKD
・患者の栄養・身体/認知機能の疫学と介入

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8.希望により他施設への留学が可能です

臨床研修または基礎研究のため、国内・国外の施設へ留学を積極的に推奨しています。

基礎研究:

新潟大学腎研究施設、筑波大学病理学、日本医科大学病理学、Vanderbilt大学腎臓内科、George Washington大学腎臓内科、University of Tennessee Health Science Center

臨床研修:

亀田総合病院、聖路加国際病院、中部ろうさい病院、湘南鎌倉総合病院、名古屋第二赤十字病院、小倉記念病院、旭中央病院等

 

9.休暇も夏休みや冬休み等に、一定期間の取得が積極的に促されます

*専門医の取得について

以下の求められる条件をクリアーできます。

・卒後6~7年目: 日本腎臓学会腎臓専門医
・卒後5~6年目: 日本透析医学会認定専門医
・その他、日本高血圧学会専門医・アフェレシス学会専門医、臨床腎移植学会認定医

*腎臓・高血圧内科研修の場

腎臓・高血圧内科研修を希望する内科専修生は、大学病院、横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、稲城市立病院のいずれかで研修を行います。
いずれの施設も日本腎臓学会、日本透析医学会の認定(研修)施設です。









留学記 From Memphis, Tennessee

2018年7月-8月

当科での後期研修の体験記

聖マリアンナ医科大学での半年間の国内留学

私は、2014年7月から12月までの半年間、聖マリアンナ医科大学腎臓高血圧内科で勉強させて頂きました。聖マリアンナ医科大学腎臓高血圧内科の特色として、病棟チーム・血液浄化チーム・コンサルトチームに分かれて診療しているところにあります。
病棟チームでは、急性腎障害、慢性腎臓病(ブラッドアクセス管理も含め)、糸球体腎炎の精査・加療などの診療で腎臓病疾患に必要な知識・技術を学ぶことができました。血液浄化チームでは他科に入院中の維持透析患者さんの診療を行いますが、大学病院であるがゆえに重症疾患や特殊疾患が多く維持透析患者さんに生じ得る合併症とその管理、そしてアフェレーシスやCRRTを学ぶことができました。コンサルトチームでは、他科からのコンサルト症例を診療しますが、ここで電解質異常、入院発生の急性腎障害、泌尿器科の先生方と腎移植症例の診療にあたり、それらの知識を幅広く身につけることができます。聖マリアンナ医科大学腎臓内科で身につけたこれらの知識と技術は現在の診療でも大いに役立っています。
ただ、何より私が聖マリアンナ医科大学腎臓高血圧内科で学んでよかったと思えるのは、知識と経験が豊富で母校愛に満ちた聖マリアンナ医科大学腎臓高血圧内科の先生方や、モチベーションの高い国内留学生に囲まれて常に刺激を受けながら日々の生活を送ることができたことです。
自分の診療の至らない部分がどこかを分からせてくれた日常診療と、それを一緒に診療してくださった素晴らしい先生方のおかげで、一生の宝物となる半年間を送ることができました。

龍華章裕

出身地(大学別)

jisseki

研修後の進路先(抜粋)

  • 宇都宮 腎・内科・皮膚科クリニック
  • 大阪大学老年総合内科
  • 京都府立医科大学腎臓内科
  • 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学分野
  • 滋賀医科大学医学部腎臓内科
  • 島根大学医学部附属病院腎臓内科
  • 聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
  • 東京医療センター腎・内分泌代謝科
  • 東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
  • 東京高輪病院内科(腎臓)
  • 獨協医科大学循環器・腎臓内科
  • 豊橋市民病院腎臓内科
  • 豊見城中央病院腎臓・リウマチ膠原病内科
  • 長崎県対馬病院内科
  • 福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター
  • 松江赤十字病院 膠原病・腎臓内科
  • 横浜市立大学医学部腎臓・高血圧内科
  • 琉球大学医学部附属病院第3内科